気まぐれな毎日を楽しく豊かにする備忘録

最近、物忘れがひどくなってきた初老が、出来事や知識を忘れないように記録に残す備忘録。

国際法 短期スクーリング

 平成29年10月27日から29日まで、駿河台で国際法の短期スクーリングを受講してきました。先生は、目賀田周一郎先生で中央大学に一昨年くらいからお見えになられた先生です。法学者というよりは、 元メキシコ全権大使で外務省官僚である実務家出身の目賀田周一郎教授の実務家の先生です。ですので通教のスクーリングそのものを担当するのも初めてのようで授業も慣れていない感じが見受けられました。先生のことをオープンソースで調べていると、メキシコ大使を依願免職で退官されています。何があったのでしょう・・・。気になります。

 授業は比較的ゆっくりとしたスピードで進められますが、授業中はあまりメリハリなく行われますので、試験範囲を特定するのは難しいかもしれません。ちなみに、試験範囲は「やったところすべて」です。

 試験の持ち込み参照物は認めない方針のようでしたが、後になって条約集のみ持ち込みが可能となりました。試験問題は3問中2問必答で次のようなものが出題されました。私見ですが、授業の内容を踏まえつつ、少しひねった問題が出題する先生のようです。私、少し、苦手なタイプです。

  • 国際法上の国家承認の法的効果に関する学説にはどのようなものがあるか。また未承認国との関係における国際法の適用について、日本政府の立場についてろんぜよ。
  • 国際慣習法上の自衛権国連憲章上の自衛権の間には、どのような違いがあり、両者の関係をどのように理解すべきか論ぜよ。
  • 今日の海洋法秩序は、どのような利害関係の調整により形成されてきたものか、領海と国際海峡及び深海底の例についてそれぞれ論ぜよ。

 レポート課題は難しかったですが、なんとか、下の参考書を使ってすべて一発合格を頂くことができました。